2015年3月〜5月に行われた「Planet Piano Tour」。全ての日程がプラネタリウムで行われた今回のライブツアーの雰囲気や準備の様子など少しづつですがレポートにまとめましたのでお楽しみ下さい。
(レポートにあるセットリストは2015/05/09@北とぴあのものです。)
今回のツアーの会場にプラネタリウムが選ばれたのは、全天周の天井を利用した映像演出が行われるためでした。
機材が続々と運び入れられてテンポ良く必要な場所に設置されていきます。
写真右にある大きなレンズのついたプロジェクターが今回の演出の要です。プラネタリウムの大きな天井に目一杯の映像を
出力してもらう大事な役割を担うのです。
機材の設置が完了すると、映像のチェックや照明のチェック、音響のチェックが始まります。
プラネタリウムの中は真っ暗になり天井に映像が映し出されます。写真では捉えきれないスケール感が天井に現れます。
まるで何かのアトラクションが始まったかのようでした。
機材のチェックが完了すると、リハーサルが始まります。
アキノさんも映し出される映像に驚いたのかカメラに収めようと天井の映像を撮影していました。(左の写真)
そしてアキノさんの演奏が始まります。歌声、ピアノやシーケンスと映像がシンクロすると、
一気に別世界に旅行に旅立つような感覚に陥りました。
Set List
天井全体にオープニング映像が映し出され映像の最後に夕焼けの風景があらわれ、ふいににピアノの伴奏が始まりライブがスタート。
1曲目は「黄昏は未来で待つ」。夕焼けの町並みが全天周に映し出され曲の世界観をより強く演出していました。
3曲目の「VOICIES」では後方に星が流れていくような映像で宇宙船で宇宙空間を飛行しているような感覚に。
5曲目の「エウロパの氷」では衛星エウロパから木星を見ているような壮大な景色が天井に描かれ、まるで別世界に降り立ったような景色が広がっていました。
7曲目の「凍る砂」では光の粒子が天井を上下左右に跳ね回る演出が。シーケンスのフレーズも相まってなんとも言えない幻想的な時間が流れていました。
10曲目にはファンクラブ会員の方にはお馴染みの曲「Magic Gardern」が演奏されました。
ここで本日初めてのMCがあり、新ユニット「TWO WURLI AND...」(ツー・ウーリ・アンド)の活動が発表されました。
細海魚さん、保刈久明さん、アキノさんからなるユニットでライブもすでに決まっているとの事でした。
11曲目の「Fairy Song」からは保刈さんがサポートギターで参加。楽曲により一層の彩りを加えます。
12曲目の「音叉」ではリングと枝のような形の抽象的な映像が天井を駆け巡り曲にアクセントを加えます。
保刈さんのエモーショナルで宇宙空間をどこまでも広がっていくようなギターソロがとても印象的でした。
13曲目「At Eden」ではいままでにアキノさんが書いた様々なイラスト(ナナちゃん、電車、花、宮殿など)が
大きなスケール感で描写され所狭しと楽しそうに動き回っていました。
あっと言う間に13曲が終わり沢山の拍手の中アキノさんが退場するも、鳴り止まぬ拍手の中アキノさんが再登場しアンコールに応えます
演奏の前にMCでグッズの石けんについているチャームに関しての逸話で会場が盛り上がっていました。
アンコールは「虹色の惑星」と「虹」がピアノ伴奏のみで演奏されました。青空の下小高い丘から町を見下ろしているような映像が天井に映し出され、
宇宙旅行から帰ってきたかのような感覚になりました。ライブの終わりを惜しむかのように会場全体から大合唱が起こりました。
大合唱で終わったアンコールの余韻が残るなか、ご来場頂いたお客様の方々が帰り際に名残惜しそうに、また不思議そうに天井を見上げながら歩いていたシーンがとても印象に残りました。
今回の「Planet Piano Tour」は言うでもなくプラネタリウムの全天周に映し出される圧倒的なスケールの映像演出が印象的なツアーだったのですが、
映像演出に目を奪われ、アキノさんの歌声に耳を奪われ、その二つが合わさる事により思考を奪われ、五感で楽しめたとても贅沢な時間だったように思います。
もしまたプラネタリウムでライブの機会があれ是非足を運んでみて下さい。
最後におまけの画像です。会場のプラネタリウムに行くための連絡通路。これから宇宙船に乗り込むかのような入り口ですね。それではまた次回。